メンタルコーチ相原裕一

サッカー少年の親, サッカー少年情報

今回は山梨県でサラリーマンをしつつ、サッカーコーチでありながらスポーツメンタルコーチそして3人のサッカー少年の息子たちの夢を一緒に追いかける素晴らしい父親の素顔を迫ってみました。また日本ではまだ聞きなれないかもしれませんが【スポーツメンタルコーチ】についても詳しく伺っていきます!!

■プロフィール

【名前】相原裕一(あいはらゆういち)
【生年月日】1981年12月21日
【選手歴】なし
【指導歴】8年(2023年時)
【活動拠点】山梨県中央市
【記事】アンバサダー通信
Instagram

Q,サッカーの指導をしようと思ったきっかけは何ですか?

長男が年長の時にサッカーを始めたいと言い出しましたが、言葉にしてサッカーを教えてくれるチーム、スクールが見つかりませんでした。
少年サッカーの試合を観に行きましたが、ボールを持っている選手も、ボールを持っていない選手も、がむしゃらに走っている印象を受け、「何のために」という意図を感じられませんでした。
なぜ言語化を求めたかというと、この「何のために」を常に考えられる人に育って欲しいという、親として想いがあり、スポーツを楽しみながらこの力を身につけられれば、勉強も、生活も、人間関係も「なんとなくやる」、「言われたことだけやる」ではなく、「何のために」ができるようになると思ったからです。

そのようなチームが見つからないなら自分でやってしまえ、という事で昔から頭を使うスペインのサッカーが好きだったので調べてみると、スペインでの指導はしっかりと言語化されており、サッカーの原理原則に基づいて優位に立てるようなものでした。これだったら「何のために」を身につけられると思い、スペインの指導者ライセンスをオンラインて取得し、スクールを立ち上げました。

Q,尊敬する指導者はいますか?

佐伯 夕利子さんです。『選手を育てるのではなく人を育てる』をモットーに佐伯さんはスペインで学んだ事を日本の指導に持って来れるよう活動してくれてます。

Q,立ち上げたサッカースクールでは主にどんなことを教えていますか?

まずやるのは身体操作です。身体の作りを理解した上で、どうやったらトップスピードでドリブルしてもボールが身体から離れないか、どうやったらボールを真っ直ぐ蹴れるか、どうやったらドリブル、パス、シュートに自分の体重を乗せられるかなどを身につけています。

続いて、優位性です。
特に個人戦術を中心に考えて貰っています。
ポジショニングやコントロールでいかにプレーを楽にするかを、そのための観察、判断。余談ですが、私のスクールでは「認知」ではなく「観察」という言葉を使います。「認知」だと首を振る、身体の向きを作るといった手段を目的にしがちなので、「観察」という言葉を使って目的を明確にしています。

Q,スポーツメンタルコーチとはどんなものでしょうか?

スポーツメンタルコーチングとは、まずは自分軸をしっかりさせてあげる事からで、誰かに言われた事でなく、自らなりたい、したいを具体化して、行動する力をつけるサポートをします。
この部分を育ててあげると、選手の競技力がすくすく伸びますし、本番においては、試合中にどんな問題があるのか、どう解決しなければならないのかを考えられるようになり、試合中に解決できるようになる、イコール試合中のパフォーマンスを上げる事になります。また、試合前の準備(ルーティーン)作りをする事で、心身の状態を安定させる事もやったりします。
更に、競技力、フィジカル、休養、食事、コミュニケーション、メンタルなど、幅広く伸び代探求をするので、アスリートとしての自己成長力がアップしますし、メンタルの部分はスポーツに限らず、人として必要な能力(例えば、継続する、解決する、助ける、楽しむなどなど)なので、人間性アップにもオススメします。

Q,三人の息子さんたちが全員サッカーをやっているようですが普段はどのような環境でサッカーをしていますか?

クラブチームとサッカースクールに通ってます。周りから驚かれますが、週に2〜3日サッカーしない日があります。土日のダブルヘッダーもしません。「心技体」、つまり全て大切にするために、サッカー場だけのトレーニングでは、心や体は十分育たないと思っています。
それは、学校や自宅で生活している時間の方が圧倒的に時間が長いからです。我が家の失敗談として、サッカーに時間を取られ過ぎると、学校や自宅で過ごす時間の質が落ちてしまいました。しっかり休めない、しっかりコミュニケーションが取れない、サッカー以外で喜びを得られないなど。こうなると心と身体が育たないと反省しました。
スポーツは人がするので、人として心や身体を育てることは、ある意味、技術を育てる前にやっておかないといけないな事だと思います。

とは言っても、目的はしっかりと伝えていて、サッカー選手になるためにです。そのために、家での過ごし方、学校の過ごし方、1日1日を謙虚にやり続けることで、10年後プロ選手として、日本人を感動させられる人になっているかが決まるぞってことは、繰り返し伝えています。

Q,最後に今後の展望を教えてください

スポーツメンタルコーチとして、子供たちの環境を改善して行きたい。そのために、選手だけでなく、指導者や保護者へのコーチングを広めて行きたいです。
サッカーの指導者として私がレベルを上げていくのではなく、指導者のコーチングレベルを上げていくことをサポートしていきたい。これができれば、育成の現場を広く改善できると考えています。
また、海外で頑張っている選手たちのメンタル面のサポートもしていきたいです。次男がスペインへ年間で留学した事をきっかけに、多くのアスリートが若くして海外でチャレンジしている事を知りました。海外という特殊な環境だからこそ、サポートできることは多いはずです。
最終的には、日本と海外、半々で生活できるくらいになれば最高だと思っています。

その他記事

【相原3兄弟について】
【相原誠太スペインへ】
【football-zone】

関連記事一覧